この度アネモネから発売されるカピス貝のシリーズ。貝の特徴を生かし瑞々しく仕上がった今回のシリーズについてご紹介させて頂きます。
―カピス貝とは？
カピス貝とは、白色の薄くて平らな二枚貝。フィリピンのカピスという町の近郊でよく獲れていたのが名前の由来となっており、真珠貝に似たツヤと独特の柔らかい白い色合いが特徴です。「カピス・ウィンドウ」と呼ばれる、窓の素材としても使われていて、磨りガラスがなかった時代には採光のためカピス貝を格子にはめ込んでいました。現代では窓に使われることはなくなりましたが、独特の透け感を活かしたキャンドルホルダーやランプ、照明機器などに使用され、ガラスや加工品とは異なる自然の透明感が今も人々を魅了しています。
―カピスの加工について
今回のシリーズは、カピス貝のフレークを樹脂に閉じ込めた「封入」という手法で作られています。クリアな樹脂で閉じ込めることにより、カピス貝の特徴でもある透け感を損なうことなく、デザインとして取り入れた加工方法です。それと同時に、薄く割れやすいカピス貝にアクセサリーとしての強度も持たせてくれています。これにより、シェルの表面にニスを施すラミネート加工などとは違った魅力をもつことが出来ました。
ーカピスの色合いを惹きたててくれるモチーフ
角が丸く少しいびつで滑らかなシルエットは穏やかに揺れる水面をイメージ。また、モチーフの表面積を大きくとることで、封入されたカピス貝は角度によってほのかに輝き、水面に反射する柔らかな光のよう。ピュアなホワイトと優しい淡い色味の2色は、クリアな樹脂で包まれることで、夏にぴったりな瑞々しく爽やかな印象に仕上がりました。
夏場のアップスタイルの増えるこの時期に活躍して欲しいと、ヘアと耳周りのアイテムでご用意した今回のカピス貝シリーズ。暑い季節のお出かけ気分を上げてくれそうです。
